小鳥は 空を 飛びたかった
小さな カゴに 入れられていた
もがけば もがくほど
自分で 羽根を 傷つけていた
傷ついた 羽根は 痛かったけど
それでも 小鳥は 飛びたかった
いつしか 見つけてくれる
誰かを 必死に 探していた
何にもしないで 待っているだけならば
誰にも見つけてもらえやしないはず
そのことに 今 やっと 気付いた 小鳥は
歌を心から歌おうと思った
心からの その歌は
誰かの 耳にとまり
いつしか 小鳥のまわりに
人の輪が 出来ていた
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小鳥は 空を 飛びたかった
夢中で 歌を 歌い続けた
いつしか カゴのドアが
開いたことにも 気付かなかった
カゴのドアを開けるきっかけになったのは
自分の心のカギを開けたことで
そのことに 今 やっと 気付いた小鳥は
ここでいつまでも歌おうと思った
心からの その歌は
みんなの 耳にとまり
いつでも 小鳥のまわりは
幸せに 満ちていた
自由に 空を 飛べる 今
小さな 翼を 羽ばたかせて
跳んでも 最後には
カゴの中で 歌っている
自分の居場所を 見つけていた
ずっと ずっと 歌い続ける
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